1このツールについて

完成したマンガのページ画像(P001.jpg など)や、小説のPDFから、 ページを1枚ずつ「めくっていく」動画を作るツールです。 TikTok・Instagramのリール・YouTubeショートのような、縦型の動画(既定は 1080×1920)を想定しています。 作品の予告や、更新のお知らせに使えます。

ページがめくれていく様子を4コマで並べた図
📷めくりの進み方
▲ めくりの進み方(左から右へ)。紙が丸まりながら、下から次のページが現れます
📖

本物のようなめくり

紙が丸まる曲面のめくり。速さや傾きに少しずつばらつきを付けて、人の手でめくったように見せられます

📚

マンガと小説を交互に

画像フォルダとPDFを両方選ぶと、同じ枚数ずつ交互に並べます。内容は対応していなくてOKです

⏱

「◯秒に収める」

「全体で30秒」と決めれば、1枚あたりの秒数を自動で計算します

🎬

タイトルカードとBGM

冒頭・ラストのカード、BGM、めくりの効果音まで、1本の動画にまとめます

🎞

マンガを、コマごとに切り抜いて見せたいときは、別のツール マンガムービーメーカーProを使います。 このツールは「ページを、紙のようにめくる」ことに特化していて(小説のPDFも混ぜられます)、 マンガムービーメーカーProは「ページの中のコマを、1つずつ大きく見せる」ことに特化しています。操作はほぼ同じです。

🖼️

このマニュアルの画像について: 画面や動画のサンプルには、本物の作品ではなく、架空のサンプルマンガ「ハル」と「ケント」と、 架空の小説「はるかぜの坂道」を使っています。

用語

言葉意味
めくりページが切り替わる動きのことです。
静止めくらずに、ページを見せている間のことです。
カードタイトルや「続きは…」を出す、文字だけ(または画像だけ)の1枚です。
人らしさめくりの速さや傾きを、毎回ほんの少しずつ変える度合いです。0にすると、毎回まったく同じ動きになります。
余白縦型の画面にマンガを置くと、上下に余りが出ます。その部分のことです。

2準備と起動

このツールの使い方は2通りあります。ふだん使うなら、Pythonを入れなくても動く ① 実行ファイル版(マンガムービーメーカー.app)が簡単です。

必要なもの

もの用途① 実行ファイル版② ソースから起動
ffmpeg 動画の書き出しと、音の合成(必須) どちらも、別途インストールが必要です。ターミナルで brew install ffmpeg
Pythonと、ライブラリ
(Pillow・numpy・OpenCV・PyMuPDF・scipy・fonttools)
画像の処理/曲面めくり/PDFの読み込み/縦書き/フォント一覧 不要(アプリの中に入っています) ターミナルで、このフォルダにて
pip install -r requirements.txt
パスワード ライセンス認証(他のMangaRAPのツールと同じ方式) どちらも、初回に入力します(下の「パスワード認証」)

① 実行ファイル版の起動

  1. マンガムービーメーカー.app をダブルクリックします 「アプリケーション」フォルダなど、好きな場所に置いて使えます。
  2. 初回は、パスワードの入力画面が出ます 入力して 認証 を押します(パスワード認証)。
  3. ツールの画面が開きます 以降は、4章 のとおりに使えます。
🍎

別のMacで初めて開くとき: 「開発元を確認できないため開けません」と出ることがあります(アプリの不具合ではありません)。 アプリを右クリック →「開く」→ もう一度「開く」で開けます(2回目以降は、ふつうにダブルクリックで開けます)。

② ソースから起動(Pythonを使う方)

  1. ターミナルを開き、MangaRAP のフォルダへ移動します cd のあとに、このツール一式(page_flip_gui.py など)が入っているフォルダを指定します。
  2. 次のコマンドを実行します
    python3 page_flip_gui.py
    パスワード認証のあと、画面が開きます。

パスワード認証

メンバーシップ「ミトマの実験室」の会員用の、毎月変わる6桁のパスワードで開きます。 このツールは見習い研究員(500円)以上のプランで使えます(研究員〔980円〕用のパスワードでも開きます)。

項目説明
月次パスワード毎月変わる6桁のパスワードです。入力すると、その月のあいだは入力なしで起動できます。月が変わると、新しいパスワードが要ります。月の最初の5日間は、先月のパスワードも使えます(配布に時間がかかっても、止まらないための猶予です)。
インターネット今が何月かを、インターネットで確認します。接続が必要です(つながらないと「通信エラー」になり、起動できません)。
大文字・小文字どちらで入れても構いません。
記録の場所「認証済み」の記録は、~/Library/Application Support/MangaAnimatorPro/ の中の、このツール専用のファイルに残ります。他のツールとは別々なので、ツールごとに、初回に1回ずつ入力が要ります。
💾

前回入力した内容(フォルダ・秒数・カードの文字など)は、次回の起動時に自動で復元されます。 ただし保存先(出力先)だけは、覚えません(前回の動画を上書きしないためです)。 実行ファイル版では、設定は ~/Library/Application Support/MangaAnimatorPro/page_flip_settings.json に保存されます。

3画面の見かた

マンガムービーメーカーの全体の画面。番号①〜⑥の印が付いている
📷画面全体のスクリーンショット
▲ 画面全体(番号は下の表に対応します)
番号場所説明
①タブ設定を6つに分けています。📁 素材 ⏱ 長さ・動き 🎬 カード 🅰 文字 🔊 音 ⚙ 出力
②設定エリア選んだタブの設定が出ます。選ぶ項目は、ボタン式(選ばれているものが朱色)と、丸いスイッチで操作します。
③サマリー「約12秒・12枚・1枚1.00秒」のように、できあがる動画の長さが、設定を変えるたびに自動で更新されます。警告もここに出ます。
④プレビューめくりの途中を、実際の見た目で確認できます(6章)。
⑤再生バースライダーを動かすと、めくりの途中の状態が見えます。▶ 再生 で、めくりを最初から動かせます。
⑥下のボタン🎬 動画を作る / ■ 中止 / 📂 保存先を開く。進み具合は、その上のバーに出ます。
↔️

窓の大きさは自由に変えられます(最小は 幅1200 × 高さ780)。 プレビューは、窓の高さに合わせて大きくなります。

4はじめの1本

いちばん簡単な、マンガのフォルダから動画を作る手順です。所要時間は、ほんの数分です。

  1. 📁 素材 タブで、画像フォルダを選びます 「画像フォルダ」のスイッチがONになっていることを確認し、参照… でマンガのページが入っているフォルダを選びます。 緑の文字で「P001〜P012 12枚の画像が見つかりました」と出れば成功です。
  2. ⏱ 長さ・動き タブで、長さを決めます 「1枚あたり 1.0 秒」のままでも作れます。 「全体で ◯ 秒に収める」を選ぶと、ページ数に関係なく、動画の長さを決められます。
  3. 右のプレビューで、めくりを確認します ▶ 再生 を押すと、めくりの動きが見えます。
  4. 🎬 動画を作る を押します 下のバーが進み、「78/180 コマ P003(3/6)」のように進み具合が出ます。
  5. 「完了!」と出たら、📂 保存先を開く で動画を確認します 動画は、素材のフォルダの中に pageflip_日時.mp4 という名前で保存されます。
右側のサマリーとプレビューの部分
📷サマリーとプレビュー
▲ 右側:できあがりの長さ・使うページ・めくりのプレビュー

5各タブの説明

5-1 📁 素材

動画にするページを決めるタブです。

素材タブ。画像フォルダだけをONにし、8枚を連続で選んだ状態
📷素材タブ
▲ 素材タブ(画像フォルダだけを使い、先頭から8枚を選んだ状態)

素材(画像フォルダ/PDF)

項目説明
画像フォルダ
(スイッチ)
マンガのページ画像が入ったフォルダを選びます。
対象は、P001.jpg・P12.png のように「P」+数字の名前の画像だけです。 同じフォルダにある debug_…png や snap_…png などは、自動的に除外されます。
扉絵など、番号のあとに1枚だけ差し込みたいときは、P005a.jpg のように数字のあとへ 英字を1つ足します。P005 の直後・P006 の手前に並びます(P005b.jpg を足せば、さらにその後ろに続きます)。
PDF
(スイッチ)
小説などのPDFを選びます。使うページだけを、その場で画像にして使います(事前の変換は要りません)。 1ページの変換は、ほんの一瞬です。
⚠️

スイッチをOFFにした素材は、パスが入っていても使われません(入力欄が暗くなります)。 2つとも、OFFのままでは動画を作れません(「素材(画像フォルダかPDF)を選んでください」と出ます)。

使うページ

項目説明
全部すべてのページを、ページ順に使います。
指定した枚数だけ枚数を指定して、その分だけ使います。下の2つから、選び方を決めます。
 指定ページから連続「開始 P」に入れたページ番号から、連続して使います(例:P10 から8枚)。
 ランダム全体からランダムに選びます。選んだページは、元のページ順に並べ直します(ストーリーの流れを残すためです)。
先頭ページは必ず入れる:表紙を入れたいときに。
乱数の種:同じ数字を入れると、毎回同じ選び方になります。空欄だと、毎回変わります。

画像フォルダとPDFを両方使う

両方のスイッチをONにすると、マンガ→小説→マンガ→小説…と、1枚ずつ交互に並べます。 マンガのページと小説のページが、内容とは関係なく、順に切り替わっていきます。

素材タブ。画像フォルダとPDFの両方をONにし、8枚をランダムで選んだ状態
📷素材タブ(両方ON)
▲ 画像フォルダとPDFの両方をON。「全 13 ページ」とPDFのページ数が出ています
右側のサマリー。使うページが、P001、PDF p.1、P0xx…と交互に並んでいる
📷交互に並んだページ
▲ 「使うページ」が、P○○(マンガ)と PDF p.○(小説)で交互に並びます
選び方両方ONのときの動き
全部ページ数が少ない方に合わせます。多い方は、先頭から最後までまんべんなく間引いて同じ枚数にします。
(例:マンガ128枚とPDF200ページなら、128枚ずつ=256枚)
指定した枚数その枚数が合計です。半分ずつ選びます(奇数なら、画像が1枚多くなります)。
連続・ランダムそれぞれの素材に、同じ考え方で適用します。連続の「開始 P」の番号は、画像とPDFで共通です。
📚

小説(白いページ)は、上下の「余白」(ぼかし)が灰色に見えることがあります。 気になる場合は、⚙ 出力 タブで余白を「黒」や「白」に変えてください。

5-2 ⏱ 長さ・動き

1枚をどれくらい見せるか、どうめくるか、を決めるタブです。

長さ・動きタブ。全体で30秒に収める設定
📷長さ・動きタブ
▲ 長さ・動きタブ(「全体で30秒」を選んだ状態)

長さ

項目説明
1枚あたり ◯ 秒1ページを見せる時間です。めくっている時間も含みます。
全体で ◯ 秒に収める動画全体の長さを決めると、1枚あたりの秒数を自動で計算します(冒頭・ラストのカードの秒数を引いた残りを、ページで割ります)。
15秒 30秒 60秒 90秒 は、よく使う長さのボタンです。
⚠️

1枚が 0.25秒未満になると、「速すぎて読めません」と警告が出ます。 ページ数を減らすか、全体の秒数を延ばしてください。

ページめくり

項目説明
ページめくり効果
(スイッチ)
ONで、めくりの動きがつきます。OFFにすると、パッと切り替わります(めくり音も鳴りません)。
めくり方 ページをめくる(本物っぽい):紙が丸まって、めくれていきます。
ドア(軽い):紙が立ち上がるように、開いていきます。計算が軽い方式です。
※曲面のめくりには OpenCV が必要です。無い環境では、自動で「ドア」になります。
向き右開き(マンガ):ページの左端から右へめくります。左開き(洋書):右端から左へめくります。
めくりの長さ1枚の秒数のうち、めくりに使う割合です(既定 40%)。大きくすると、ゆっくりめくります。
人らしさめくりの速さ・傾き・影の濃さを、毎回少しずつ変えます。右へ動かすほどばらつきが大きく、0なら毎回同じ動きになります。
ドア方式と曲面方式のめくりの比較
📷めくり方の比較
▲ めくり方の違い(同じ進み具合)。左:ドア(軽い)/右:ページをめくる(本物っぽい)
右開きと左開きのめくりの比較
📷向きの比較
▲ 向きの違い。左:右開き(マンガ)/右:左開き(洋書)

ゆるやかなズーム

ページを見せている間(静止中)、ゆっくり拡大して、動きを出します。 「静止中の拡大」に、拡大する割合(%)を入れます(既定 4%、0 でズームなし)。 めくりに入る時点の大きさで止めて、そのままめくるので、画面が飛びません。 タイトルなどのカードには、ズームはかかりません。

ズームの前と後の比較
📷ズームの比較
▲ ズームの前(左)と、めくり直前(右)。ここでは違いが分かるよう、8%で拡大しています

5-3 🎬 カード

動画の最初(タイトル)と最後(「続きは…」など)に、1枚ずつ、カードを入れられます。

カードタブ。冒頭カードは文字、ラストカードは画像を選んでいる
📷カードタブ
▲ カードタブ(冒頭は「文字」、ラストは「画像」を選んだ状態)
項目説明
スイッチ冒頭カード・ラストカードを、それぞれ出すかどうか決めます。
文字/画像/動画カードの中身を選びます(既定は「文字」)。
文字:入力欄(2行ぶんの高さ。長いときは右のスクロールバーで動かせます)に文字を入れます。Enter で改行できます。入力欄の下の「QRコード」欄に URL を入れると、文章の下に、そのURLのQRコードが置かれます(空なら置きません。文章は、カードの上の約3分の2に収まります。白い地に黒で、背景の色を変えても読み取れます。冒頭・ラストで、別のURLを入れられます)。SNSの動画は、画面をタップしてもリンクに飛べないので、見た人がスマホで読み取って飛ぶ入り口になります。
画像:選ぶ… で、カードにしたい画像(タイトル画像など)を選びます。画像の縦横比が画面と合わないときは、余った部分を「余白」の設定で埋めます。
動画:選ぶ… で、動画ファイル(mp4・mov・webm など)を選ぶと、できあがった動画の前(冒頭)/後ろ(ラスト)に、その動画がつながります。大きさ・コマ数はこちらの指定に合わせます(縦横の比は変えず、余った所は黒)。スマホの枠がONなら、枠の中の画面に入ります。音のある動画はその音も入り、音の無い動画には無音がつきます。プレビューには出ません。最初のページとの間は、めくりなしで、そのままつながります。
表示 ◯ 秒カードを見せる時間です(既定:冒頭2.0秒/ラスト2.5秒)。「文字/画像」ボタンの、すぐ右にあります。
📄

カードもページと同じ「紙」としてめくれます。 冒頭カード→最初のページ、最後のページ→ラストカード、の間も、めくりでつながります。 文字の見た目(フォント・向き・大きさ・背景)は、次の 🅰 文字 タブで決めます。

カードの見本4種類。横書き、縦書き、白背景、画像
📷カードの見本
▲ カードの見本(左から:横書き・縦書き+濃紺・白背景・画像のカード)

5-4 🅰 文字

「文字」のカードの見た目を決めるタブです。冒頭・ラストの、文字のカード共通の設定です(画像のカードには効きません)。

文字タブ。フォント、向き、大きさ、背景色を選べる
📷文字タブ
▲ 文字タブ(縦書き・大きさ「指定」の状態)
項目説明
フォントこのPCに入っている日本語フォントから選びます(起動して数秒後に、一覧が読み込まれます)。先頭の「標準(源暎アンチック)」は、このツールに同梱されているフォントです。
向き横書き/縦書き。縦書きは、右の列から左へ並びます。句読点や「ー」も、縦書き用の位置に直します。
大きさ自動:画面に収まる最大の大きさにします。
指定:画面の高さに対する割合(%)で決めます(2〜30)。収まらない行は、折り返します。
背景色黒/濃紺/白 から選びます。文字の色は、背景に合わせて自動で決まります。
⚠️

フォントによっては、一部の漢字が表示できません。 選んだフォントに無い文字があると、次のような警告が出ます。そのまま作ると、その文字は「□」になります。 別のフォント(「標準」がおすすめです)に切り替えてください。

フォントに無い文字があるときの警告。「続」を表示できません、と出ている
📷警告の例
▲ 警告の例:このフォントには「続」が無いため、□になってしまいます

5-5 🔊 音

BGMと、めくりの効果音、そしてページごとの音声を決めるタブです。

BGM・めくり効果音

音タブ。BGM・めくり効果音を選べる
📷音タブ
▲ 音タブ(上から:BGM・めくりの効果音)
項目説明
BGM音楽ファイル(mp3・wav・m4a など)を選びます。曲が動画より短いときは繰り返し、長いときは動画の長さで切ります。
音量(既定 80%)と、最後のフェードアウト(既定 1.5秒)を決められます。
めくり効果音紙をめくる音の素材ファイルを選ぶと、めくる瞬間に鳴ります。BGMとは別に、音量(既定 70%)を決められます。
音の立ち上がりを、めくりの動きに合わせます。人らしさに応じて、音量とタイミングが少しだけばらつきます。
ページめくり効果がOFFのときは、鳴りません。
外す選んだファイルを、取り消します。
🎵

BGMや効果音の素材は、「DOVA-SYNDROME」「効果音ラボ」などの、無料で使える素材サイトで探せます。 使う前に、商用利用・SNS投稿・クレジット表記の条件を、必ず確認してください。

ページ別の音声(セリフ・ナレーション用)

音タブの下の方にある欄です。ページごとに、音声ファイルを割り当てて、そのページが現れる瞬間に鳴らします。「全再生」をONにすると、音声が終わるまで、めくらずにそのページを見せます(セリフが途中で切れず、次のページへ移りません)。

項目説明
一覧素材タブで選んだ「使うページ」が、動画の順に並びます。ページを選ぶと、その下で、音声ファイル・音量・全再生を決められます。割り当てたページには「[音:ファイル名・全再生]」と出ます。
📂 フォルダの音声を自動で割り付け…音声ファイルが入ったフォルダを選ぶと、使うページへまとめて割り付けます。
ファイル名にページ番号が入っているとき(P012.mp3・012.mp3・P012_voice.mp3、差し込みの P005a.mp3 など)は、番号で合わせます。
ページと同じ数の音声があり、番号がずれているとき(ページが P003〜P017 で、音声が 001〜015 など)は、名前の順に、使うページの順へ1つずつ割り付けます。
数が合わないときは、音声が無いページ・どのページにも当たらない音声を、メモで知らせます。割り付けたあとも、一覧で1ページずつ直せます。
全再生にする自動で割り付けるときに、全ページを「全再生」にするかどうかです(既定ON)。
全部外すページ別の音声を、まとめて外します。
音量そのページの音声の音量です(0〜300%・既定100%)。
全再生ONなら、音声の長さに合わせて、そのページの見せる時間が自動で延びます(音のあとに0.25秒の間を置いて、めくります)。音は途中で切れません(最大120秒)。OFFなら、音は最大4秒まで鳴ります。
⚠️

「全体で◯秒」と決めているときは、延びたぶんだけ、動画が長くなります。 めくりの効果音とは別の音で、両方入れると、重なって鳴ります。

5-6 ⚙ 出力

出力タブ。サイズ、fps、余白、保存先を選べる
📷出力タブ
▲ 出力タブ(動画のサイズ・余白・保存先)
項目説明
サイズ 縦型 1080×1920(SNS):標準。TikTok・リール・ショート向け。
縦型 720×1280(軽い):作るのが速く、ファイルも小さくなります。
正方形 1080×1080/横型 1920×1080
fps1秒あたりのコマ数です(既定 30)。小さくすると、作るのが速くなりますが、めくりの動きが少しカクつきます。
余白縦型の画面にマンガを置くと、上下に余りが出ます。
ぼかし:そのページを拡大してぼかしたものを敷きます(SNSでよく見る形)。黒/白:無地で埋めます。
スマホの枠スイッチをONにすると、スマホをイメージした枠の中に、動画を描きます。動画全体の大きさは、サイズの設定のままです(枠も含めて、1080×1920など)。枠はできるだけ細くしてあるので、中の画面は、1080×1920なら約 984×1704 です。OFFなら、これまでどおりです。
枠の外:スマホの枠の外側の色です。白/黒。
保存先動画の保存場所とファイル名を、自分で決めたいときに使います。空欄なら、素材と同じ場所(PDFだけの場合は、PDFのある場所)に、pageflip_日時.mp4 という名前で保存します。
出力タブで、スマホの枠をONにしたところ
📷スマホの枠をONにした出力タブ
▲ スマホの枠をONにした出力タブ。右のプレビューにも、枠が出ます
スマホの枠のOFFとON。めくりの途中
📷スマホの枠のOFFとON
▲ めくりの途中。左から:OFF(これまでどおり)/ON(枠の外が白)/ON(枠の外が黒)
余白の設定によるちがい。ぼかし、黒、白
📷余白の比較
▲ 余白の違い(左から:ぼかし・黒・白)

6プレビューの使いかた

画面の右側で、実際にできあがる見た目を、作る前に確認できます。 設定を変えると、プレビューも自動で更新されます。

部品使い方
サマリー(上)「約12秒」(できあがりの長さ)、枚数、1枚あたりの秒数、使うページの一覧が出ます。警告があれば、黄色い文字で出ます。
めくりの選択「P002 → P003」のように、どのページからどのページへのめくりを見るか、選びます。冒頭・ラストのカードとのめくり(例:タイトル → P001)も選べます。
プレビュー画像めくりの途中の様子です。ズームや余白の設定も、反映されます。
スライダー左端が「めくる前」、右端が「めくり終わり」です。動かして、途中の形を見られます。
▶ 再生めくりを、最初から動かして見せます。もう一度押す(■ 停止)と、止まります。
🔍

プレビューは、動きを軽くするため、実際の半分の大きさで作っています。 そのため、文字が小さい・粗く見えることがありますが、動画そのものは、指定したサイズで作られます。

7動画を作る

動画を作っている途中の下のボタンと進み具合
📷作成中の画面
▲ 作成中。進み具合のバーと、コマ数・ページが出ます。「動画を作る」は押せなくなり、「中止」が押せます
動画ができあがったときの下のボタン。完了!と出ている
📷完了の画面
▲ 完了。「完了!」と出て、「📂 保存先を開く」が押せるようになります
ボタン説明
🎬 動画を作る動画の作成を始めます。作る前に、問題があれば案内して止めます(素材が無い、画像カードのファイルが無い、など)。警告があるときは、「このまま作りますか?」と確認します。
■ 中止作成の途中で止めます。途中までの動画は、残りません(中途半端なファイルが残らないようにしています)。
📂 保存先を開く完成した動画のある場所を、Finderで開きます。完了後に押せるようになります。
⏱

作る時間の目安:1080×1920 で、1枚あたり約1秒です(126枚・1枚1秒の動画で、約2分)。 サイズを「720×1280」にすると、さらに速くなります。

💡

「完了!」のあとは、動画を再生して、めくりの速さやBGMの長さを確認するのがおすすめです。 気になるところは、設定を変えて、もう一度作ってください(前の動画は、上書きされません)。

8使い方の例

A. 30秒の、SNS用の予告動画

  1. 素材:画像フォルダをON。「指定した枚数だけ」→ 15 枚 →「ランダム」(先頭ページは必ず入れる)。
  2. 長さ:「全体で 30 秒」(30秒 ボタン)。
  3. カード:冒頭に作品のタイトル、ラストに「続きは…」を入れる。
  4. 音:BGMと、めくり効果音を選ぶ。

B. マンガと小説を、交互に見せる

  1. 素材:画像フォルダとPDFの、両方をON。
  2. 使うページ:「指定した枚数だけ」→ 20 枚 →「ランダム」(10枚ずつ交互に選ばれます)。
  3. 出力:余白を「黒」にすると、白い小説のページが引き締まって見えます。
マンガから小説へのめくり、小説のページ、小説からマンガへのめくり
📷マンガと小説の混在
▲ マンガ→小説のめくり(左)、小説のページ(中)、小説→マンガのめくり(右)

C. ページをゆっくり読ませる

  1. 長さ:「1枚あたり」を 3 秒以上にする。
  2. ズーム:小さめ(2%前後)、または 0 にする。
⚠️

小説のページは、動画にすると文字がかなり小さく見えます。1ページを読み切るには、数秒以上が必要です。

D. パラパラと、勢いよくめくる

  1. 長さ:「1枚あたり」を 0.4 秒ほどにする。
  2. めくりの長さ:60%くらいまで上げる。ズームは 0 にする。

E. スマホの画面のように見せたい

  1. 出力:「スマホの枠」のスイッチをONにします。動画全体の大きさは変わらず、枠の中で、ページがめくれます。枠の外の色は、白か黒を選びます。

F. セリフ入りの動画を作る(ページごとの音声を入れる)

  1. 音声を用意:ページごとに、セリフやナレーションを読み上げた音声ファイル(mp3・wav など)を用意します。フォルダに、ページ画像と同じ数だけ入れておくと、いちばん楽です。
  2. 素材:使うページを選びます。
  3. 音:「ページ別の音声」の 📂 フォルダの音声を自動で割り付け… を押して、音声のフォルダを選びます(ファイル名のページ番号か、名前の順で、ページに割り付けられます)。「全再生にする」はONのままにします。
  4. 確かめる:一覧で、おかしいページがないか見ます。右側の長さが、音声のぶん延びていれば成功です。

9困ったとき

警告が出ているサマリー。1枚0.12秒は速すぎて読めません、と出ている
📷警告の例
▲ 警告の例(右のサマリーに、黄色い文字で出ます)
症状・表示原因対処
「素材(画像フォルダかPDF)を選んでください」 素材のスイッチがOFF、またはパスが空です。 📁 素材タブで、どちらかのスイッチをONにして、フォルダかPDFを選びます。
フォルダを選んでも、「◯枚の画像が見つかりました」(緑の文字)が出ない フォルダの中に、P001.jpg のような名前の画像がありません。 ファイル名が「P」+数字であることを確認します。debug_ などの作業用の画像は、対象外です。
「1枚 0.12秒は、速すぎて読めません」 ページ数に対して、全体の秒数が短すぎます。 枚数を減らすか、「全体で ◯ 秒」を長くします。
「少ない方(12枚)に合わせて選びます」 画像とPDFの両方で「全部」を選んだため、少ない方に合わせています(異常ではありません)。 枚数を変えたいときは、「指定した枚数だけ」を選びます。
「このフォントでは「続」を表示できません」 選んだフォントに、その文字が入っていません。 🅰 文字タブで、フォントを「標準」など、別のものに変えます。
「PDFを開けません」 PDFが壊れているか、PDFではないファイルです。 別のPDFを選ぶか、もとのファイルを確認します。
起動時に「パスワードが間違っています」 その月のパスワードと一致しません(月の最初の5日間は、先月のパスワードも使えます)。 配布元から受け取った、今月のパスワードを確認して入れ直します。
起動時に「通信エラー ライセンスの確認に失敗しました」 今が何月かを、インターネットで確認できませんでした。 インターネットにつないでから、もう一度開きます。
「ffmpeg が見つかりません」 動画を作る部品(ffmpeg)が入っていません。 ターミナルで brew install ffmpeg を実行します。
縦書きが選べない
(「縦書きの部品が見つかりません」)
縦書きに使うライブラリ(scipy)が入っていません。 pip install -r requirements.txt を実行します。入るまでは、横書きになります。
めくりが、紙が丸まらず「ドア」のようになる OpenCV が入っていません。 pip install opencv-python-headless を実行します。
効果音が鳴らない 「ページめくり効果」がOFF/音量が0/素材が無音、のどれかです。 ⏱ 長さ・動きタブのスイッチと、🔊 音タブの音量を確認します。
作るのに時間がかかる ページ数が多い、サイズが大きい、などです。 ⚙ 出力タブで、サイズを「720×1280」に、fpsを 24 に下げてみます。
プレビューが小さい 窓の高さが低く、警告の文などで場所を取っています。 窓を縦に大きくします。警告があれば、その対処をします。
ボタンが押せない(暗い) 動画を作っている途中です。 「完了!」と出るまで待つか、■ 中止 を押します。

10コマンドから使う(上級者向け)

画面を使わずに、ターミナルから動画を作ることもできます。同じ処理を使うので、画面と同じ動画になります。 たくさんの動画を、続けて作りたいときに便利です。

# 画像フォルダから、ランダムに30枚を選び、全体で60秒の動画を作る
python3 page_flip_video.py ~/Manga/Manga_Sample \
    --count 30 --random --seed 1 --total 60

# マンガと小説(PDF)を、6枚ずつ交互に
python3 page_flip_video.py ~/Manga/Manga_Sample --pdf ~/Novel/サンプル小説.pdf \
    --count 12 --random

# タイトル・ラストのカード、BGM、効果音つき
python3 page_flip_video.py ~/Manga/Manga_Sample \
    --intro "はるかぜの坂道\n第1話" --outro "続きは\nプロフィールから" --card-vertical \
    --bgm ~/Music/BGM_サンプル.mp3 --sfx ~/Sounds/紙をめくる音.wav
指定意味
フォルダ/--pdf ファイル素材。両方指定すると、交互に選びます。
--count N/--random/--start N/--seed N/--no-keep-first使うページ(枚数・ランダム・開始ページ・乱数の種・先頭ページを必ず入れない)
--sec 秒/--total 秒1枚あたりの秒数/全体の秒数
--no-flip/--style door/--ltr/--ratio 0.4/--human 1めくりなし/ドア方式/左開き/めくりの割合/人らしさ
--zoom %静止中の拡大(0でなし)
--intro 文字/--outro 文字/--intro-image/--outro-image冒頭・ラストのカード(文字は \n で改行。画像を指定すると、文字は使いません)
--card-style/--card-font/--card-size/--card-verticalカードの背景色(black・navy・white)/フォントファイル/大きさ(%)/縦書き
--size 1080x1920/--fps 30/--bg blurサイズ/fps/余白(blur・black・white)
--phone/--phone-bg white|blackスマホの枠の中に動画を描く(動画全体の大きさは変わらない)/枠の外の色
--bgm/--volume/--fade/--sfx/--sfx-volumeBGM・音量・フェードアウト/効果音・音量
--out ファイル保存先(省略すると、素材と同じ場所)

11補足

ファイルの構成

ファイル役割
page_flip_gui.py画面(起動するのは、これです)
page_flip_video.pyページの選び方・時間の計算・動画の書き出し・音の合成(コマンドからも使えます)
page_flip_engine.pyめくりの1コマを計算する部分
page_flip_theme.py画面の見た目(配色・スイッチ・スライダー)
page_flip_auth.py/member_auth.pyパスワード認証(会員プラン別の月次パスワードは member_auth.py)
page_flip_selftest.py実行ファイル版の動作確認用(--selftest で、ダミー素材の短い動画を1本作って確かめます)
PageFlip_mac.spec/package-pageflip-mac.command実行ファイル版(.app)を作るための設定と、配布用のzipにまとめる手順
page_flip_gui.json前回の設定の記録(自動で作られます。保存先以外の設定を覚えています)
fonts/GenEiAntiqueNv6-M.ttf同梱のフォント「源暎アンチック」(カードの標準のフォント)

できないこと・今後の課題

  • Windowsでの動作は、まだ確認していません。
  • 実行ファイル版は、Mac(Apple Silicon)用だけです。Windows用は、まだありません。
  • 実行ファイル版にも、ffmpegは入っていません。別途インストールが必要です。
  • 音楽のテンポに合わせて、めくる間隔をそろえる機能は、ありません。
  • 特定のページだけを長く見せる機能は、ありません(1枚あたりの秒数は、すべてのページで同じです)。
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ご不明な点や、うまく動かない場合は、表示された文言と、そのときの設定を、そのままお知らせください。