1このツールについて
完成したマンガのページ画像(P001.jpg など)や、小説のPDFから、
ページを1枚ずつ「めくっていく」動画を作るツールです。
TikTok・Instagramのリール・YouTubeショートのような、縦型の動画(既定は 1080×1920)を想定しています。
作品の予告や、更新のお知らせに使えます。
本物のようなめくり
紙が丸まる曲面のめくり。速さや傾きに少しずつばらつきを付けて、人の手でめくったように見せられます
マンガと小説を交互に
画像フォルダとPDFを両方選ぶと、同じ枚数ずつ交互に並べます。内容は対応していなくてOKです
「◯秒に収める」
「全体で30秒」と決めれば、1枚あたりの秒数を自動で計算します
タイトルカードとBGM
冒頭・ラストのカード、BGM、めくりの効果音まで、1本の動画にまとめます
マンガを、コマごとに切り抜いて見せたいときは、別のツール マンガムービーメーカーProを使います。 このツールは「ページを、紙のようにめくる」ことに特化していて(小説のPDFも混ぜられます)、 マンガムービーメーカーProは「ページの中のコマを、1つずつ大きく見せる」ことに特化しています。操作はほぼ同じです。
このマニュアルの画像について: 画面や動画のサンプルには、本物の作品ではなく、架空のサンプルマンガ「ハル」と「ケント」と、 架空の小説「はるかぜの坂道」を使っています。
用語
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| めくり | ページが切り替わる動きのことです。 |
| 静止 | めくらずに、ページを見せている間のことです。 |
| カード | タイトルや「続きは…」を出す、文字だけ(または画像だけ)の1枚です。 |
| 人らしさ | めくりの速さや傾きを、毎回ほんの少しずつ変える度合いです。0にすると、毎回まったく同じ動きになります。 |
| 余白 | 縦型の画面にマンガを置くと、上下に余りが出ます。その部分のことです。 |
2準備と起動
このツールの使い方は2通りあります。ふだん使うなら、Pythonを入れなくても動く
① 実行ファイル版(マンガムービーメーカー.app)が簡単です。
必要なもの
| もの | 用途 | ① 実行ファイル版 | ② ソースから起動 |
|---|---|---|---|
| ffmpeg | 動画の書き出しと、音の合成(必須) | 同梱済み(別途インストール不要。Intel用のため、Apple Siliconでは「Rosetta 2」が要ります。無い場合は、Homebrewで入れたffmpegに自動で切り替わります) | 別途インストール:brew install ffmpeg |
| Pythonと、ライブラリ (Pillow・numpy・OpenCV・PyMuPDF・scipy・fonttools) |
画像の処理/曲面めくり/PDFの読み込み/縦書き/フォント一覧 | 不要(アプリの中に入っています) | ターミナルで、このフォルダにてpip install -r requirements.txt |
| パスワード | ライセンス認証(他のMangaRAPのツールと同じ方式) | どちらも、初回に入力します(下の「パスワード認証」) | |
① 実行ファイル版の起動
-
マンガムービーメーカー.appをダブルクリックします 「アプリケーション」フォルダなど、好きな場所に置いて使えます。 -
初回は、パスワードの入力画面が出ます 入力して 認証 を押します(パスワード認証)。
-
ツールの画面が開きます 以降は、4章 のとおりに使えます。
別のMacで初めて開くとき: 「開発元を確認できないため開けません」と出ることがあります(アプリの不具合ではありません)。 アプリを右クリック →「開く」→ もう一度「開く」で開けます(2回目以降は、ふつうにダブルクリックで開けます)。
② ソースから起動(Pythonを使う方)
-
ターミナルを開き、MangaRAP のフォルダへ移動します
cdのあとに、このツール一式(page_flip_gui.pyなど)が入っているフォルダを指定します。 -
次のコマンドを実行します
python3 page_flip_gui.py
パスワード認証のあと、画面が開きます。
パスワード認証
メンバーシップ「ミトマの実験室」の会員用の、毎月変わる6桁のパスワードで開きます。 このツールは見習い研究員(500円)以上のプランで使えます(研究員〔980円〕用のパスワードでも開きます)。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 月次パスワード | 毎月変わる6桁のパスワードです。入力すると、その月のあいだは入力なしで起動できます。月が変わると、新しいパスワードが要ります。月の最初の5日間は、先月のパスワードも使えます(配布に時間がかかっても、止まらないための猶予です)。 |
| インターネット | 今が何月かを、インターネットで確認します。接続が必要です(つながらないと「通信エラー」になり、起動できません)。 |
| 大文字・小文字 | どちらで入れても構いません。 |
| 記録の場所 | 「認証済み」の記録は、~/Library/Application Support/MangaAnimatorPro/ の中の、このツール専用のファイルに残ります。他のツールとは別々なので、ツールごとに、初回に1回ずつ入力が要ります。 |
前回入力した内容(フォルダ・秒数・カードの文字など)は、次回の起動時に自動で復元されます。
ただし保存先(出力先)だけは、覚えません(前回の動画を上書きしないためです)。
実行ファイル版では、設定は ~/Library/Application Support/MangaAnimatorPro/page_flip_settings.json に保存されます。
3画面の見かた
| 番号 | 場所 | 説明 |
|---|---|---|
| ① | タブ | 設定を6つに分けています。📁 素材 ⏱ 長さ・動き 🎬 カード 🅰 文字 🔊 音 ⚙ 出力 |
| ② | 設定エリア | 選んだタブの設定が出ます。選ぶ項目は、ボタン式(選ばれているものが朱色)と、丸いスイッチで操作します。 |
| ③ | サマリー | 「約12秒・12枚・1枚1.00秒」のように、できあがる動画の長さが、設定を変えるたびに自動で更新されます。警告もここに出ます。 |
| ④ | プレビュー | めくりの途中を、実際の見た目で確認できます(6章)。 |
| ⑤ | 再生バー | スライダーを動かすと、めくりの途中の状態が見えます。▶ 再生 で、めくりを最初から動かせます。 |
| ⑥ | 下のボタン | 🎬 動画を作る / ■ 中止 / 📂 保存先を開く。進み具合は、その上のバーに出ます。 |
窓の大きさは自由に変えられます(最小は 幅1200 × 高さ780)。 プレビューは、窓の高さに合わせて大きくなります。
4はじめの1本
いちばん簡単な、マンガのフォルダから動画を作る手順です。所要時間は、ほんの数分です。
-
📁 素材 タブで、画像フォルダを選びます 「画像フォルダ」のスイッチがONになっていることを確認し、参照… でマンガのページが入っているフォルダを選びます。 緑の文字で「
P001〜P012 12枚の画像が見つかりました」と出れば成功です。 -
⏱ 長さ・動き タブで、長さを決めます 「1枚あたり
1.0秒」のままでも作れます。 「全体で ◯ 秒に収める」を選ぶと、ページ数に関係なく、動画の長さを決められます。 -
右のプレビューで、めくりを確認します ▶ 再生 を押すと、めくりの動きが見えます。
-
🎬 動画を作る を押します 下のバーが進み、「
78/180 コマ P003(3/6)」のように進み具合が出ます。 -
「完了!」と出たら、📂 保存先を開く で動画を確認します 動画は、素材のフォルダの中に
pageflip_日時.mp4という名前で保存されます。
5各タブの説明
5-1 📁 素材
動画にするページを決めるタブです。
素材(画像フォルダ/PDF)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 画像フォルダ (スイッチ) |
マンガのページ画像が入ったフォルダを選びます。 対象は、 P001.jpg・P12.png のように「P」+数字の名前の画像だけです。
同じフォルダにある debug_…png や snap_…png などは、自動的に除外されます。扉絵など、番号のあとに1枚だけ差し込みたいときは、 P005a.jpg のように数字のあとへ
英字を1つ足します。P005 の直後・P006 の手前に並びます(P005b.jpg を足せば、さらにその後ろに続きます)。 |
| PDF (スイッチ) |
小説などのPDFを選びます。使うページだけを、その場で画像にして使います(事前の変換は要りません)。 1ページの変換は、ほんの一瞬です。 |
スイッチをOFFにした素材は、パスが入っていても使われません(入力欄が暗くなります)。 2つとも、OFFのままでは動画を作れません(「素材(画像フォルダかPDF)を選んでください」と出ます)。
使うページ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 全部 | すべてのページを、ページ順に使います。 |
| 指定した枚数だけ | 枚数を指定して、その分だけ使います。下の2つから、選び方を決めます。 |
| 指定ページから連続 | 「開始 P」に入れたページ番号から、連続して使います(例:P10 から8枚)。 |
| ランダム | 全体からランダムに選びます。選んだページは、元のページ順に並べ直します(ストーリーの流れを残すためです)。 先頭ページは必ず入れる:表紙を入れたいときに。 乱数の種:同じ数字を入れると、毎回同じ選び方になります。空欄だと、毎回変わります。 |
画像フォルダとPDFを両方使う
両方のスイッチをONにすると、マンガ→小説→マンガ→小説…と、1枚ずつ交互に並べます。 マンガのページと小説のページが、内容とは関係なく、順に切り替わっていきます。
P○○(マンガ)と PDF p.○(小説)で交互に並びます| 選び方 | 両方ONのときの動き |
|---|---|
| 全部 | ページ数が少ない方に合わせます。多い方は、先頭から最後までまんべんなく間引いて同じ枚数にします。 (例:マンガ128枚とPDF200ページなら、128枚ずつ=256枚) |
| 指定した枚数 | その枚数が合計です。半分ずつ選びます(奇数なら、画像が1枚多くなります)。 |
| 連続・ランダム | それぞれの素材に、同じ考え方で適用します。連続の「開始 P」の番号は、画像とPDFで共通です。 |
小説(白いページ)は、上下の「余白」(ぼかし)が灰色に見えることがあります。 気になる場合は、⚙ 出力 タブで余白を「黒」や「白」に変えてください。
5-2 ⏱ 長さ・動き
1枚をどれくらい見せるか、どうめくるか、を決めるタブです。
長さ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 1枚あたり ◯ 秒 | 1ページを見せる時間です。めくっている時間も含みます。 |
| 全体で ◯ 秒に収める | 動画全体の長さを決めると、1枚あたりの秒数を自動で計算します(冒頭・ラストのカードの秒数を引いた残りを、ページで割ります)。 15秒 30秒 60秒 90秒 は、よく使う長さのボタンです。 |
1枚が 0.25秒未満になると、「速すぎて読めません」と警告が出ます。 ページ数を減らすか、全体の秒数を延ばしてください。
ページめくり
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ページめくり効果 (スイッチ) | ONで、めくりの動きがつきます。OFFにすると、パッと切り替わります(めくり音も鳴りません)。 |
| めくり方 |
ページをめくる(本物っぽい):紙が丸まって、めくれていきます。 ドア(軽い):紙が立ち上がるように、開いていきます。計算が軽い方式です。 ※曲面のめくりには OpenCV が必要です。無い環境では、自動で「ドア」になります。 |
| 向き | 右開き(マンガ):ページの左端から右へめくります。左開き(洋書):右端から左へめくります。 |
| めくりの長さ | 1枚の秒数のうち、めくりに使う割合です(既定 40%)。大きくすると、ゆっくりめくります。 |
| 人らしさ | めくりの速さ・傾き・影の濃さを、毎回少しずつ変えます。右へ動かすほどばらつきが大きく、0なら毎回同じ動きになります。 |
ゆるやかなズーム
ページを見せている間(静止中)、ゆっくり拡大して、動きを出します。
「静止中の拡大」に、拡大する割合(%)を入れます(既定 4%、0 でズームなし)。
めくりに入る時点の大きさで止めて、そのままめくるので、画面が飛びません。
タイトルなどのカードには、ズームはかかりません。
5-3 🎬 カード
動画の最初(タイトル)と最後(「続きは…」など)に、1枚ずつ、カードを入れられます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| スイッチ | 冒頭カード・ラストカードを、それぞれ出すかどうか決めます。 |
| 文字/画像/動画 | カードの中身を選びます(既定は「文字」)。 文字:入力欄(2行ぶんの高さ。長いときは右のスクロールバーで動かせます)に文字を入れます。Enter で改行できます。入力欄の下の「QRコード」欄に URL を入れると、文章の下に、そのURLのQRコードが置かれます(空なら置きません。文章は、カードの上の約3分の2に収まります。白い地に黒で、背景の色を変えても読み取れます。冒頭・ラストで、別のURLを入れられます)。SNSの動画は、画面をタップしてもリンクに飛べないので、見た人がスマホで読み取って飛ぶ入り口になります。 画像:選ぶ… で、カードにしたい画像(タイトル画像など)を選びます。画像の縦横比が画面と合わないときは、余った部分を「余白」の設定で埋めます。 動画:選ぶ… で、動画ファイル(mp4・mov・webm など)を選ぶと、できあがった動画の前(冒頭)/後ろ(ラスト)に、その動画がつながります。大きさ・コマ数はこちらの指定に合わせます(縦横の比は変えず、余った所は黒)。スマホの枠がONなら、枠の中の画面に入ります。音のある動画はその音も入り、音の無い動画には無音がつきます。プレビューには出ません。最初のページとの間は、めくりなしで、そのままつながります。 |
| 表示 ◯ 秒 | カードを見せる時間です(既定:冒頭2.0秒/ラスト2.5秒)。「文字/画像」ボタンの、すぐ右にあります。 |
カードもページと同じ「紙」としてめくれます。 冒頭カード→最初のページ、最後のページ→ラストカード、の間も、めくりでつながります。 文字の見た目(フォント・向き・大きさ・背景)は、次の 🅰 文字 タブで決めます。
5-4 🅰 文字
「文字」のカードの見た目を決めるタブです。冒頭・ラストの、文字のカード共通の設定です(画像のカードには効きません)。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| フォント | このPCに入っている日本語フォントから選びます(起動して数秒後に、一覧が読み込まれます)。先頭の「標準(源暎アンチック)」は、このツールに同梱されているフォントです。 |
| 向き | 横書き/縦書き。縦書きは、右の列から左へ並びます。句読点や「ー」も、縦書き用の位置に直します。 |
| 大きさ | 自動:画面に収まる最大の大きさにします。 指定:画面の高さに対する割合(%)で決めます( 2〜30)。収まらない行は、折り返します。 |
| 背景色 | 黒/濃紺/白 から選びます。文字の色は、背景に合わせて自動で決まります。 |
フォントによっては、一部の漢字が表示できません。 選んだフォントに無い文字があると、次のような警告が出ます。そのまま作ると、その文字は「□」になります。 別のフォント(「標準」がおすすめです)に切り替えてください。
5-5 🔊 音
BGMと、めくりの効果音、そしてページごとの音声を決めるタブです。
BGM・めくり効果音
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| BGM | 音楽ファイル(mp3・wav・m4a など)を選びます。曲が動画より短いときは繰り返し、長いときは動画の長さで切ります。 音量(既定 80%)と、最後のフェードアウト(既定 1.5秒)を決められます。 |
| めくり効果音 | 紙をめくる音の素材ファイルを選ぶと、めくる瞬間に鳴ります。BGMとは別に、音量(既定 70%)を決められます。 音の立ち上がりを、めくりの動きに合わせます。人らしさに応じて、音量とタイミングが少しだけばらつきます。 ページめくり効果がOFFのときは、鳴りません。 |
| 外す | 選んだファイルを、取り消します。 |
BGMや効果音の素材は、「DOVA-SYNDROME」「効果音ラボ」などの、無料で使える素材サイトで探せます。 使う前に、商用利用・SNS投稿・クレジット表記の条件を、必ず確認してください。
ページ別の音声(セリフ・ナレーション用)
音タブの下の方にある欄です。ページごとに、音声ファイルを割り当てて、そのページが現れる瞬間に鳴らします。「全再生」をONにすると、音声が終わるまで、めくらずにそのページを見せます(セリフが途中で切れず、次のページへ移りません)。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 一覧 | 素材タブで選んだ「使うページ」が、動画の順に並びます。ページを選ぶと、その下で、音声ファイル・音量・全再生を決められます。割り当てたページには「[音:ファイル名・全再生]」と出ます。 |
| 📂 フォルダの音声を自動で割り付け… | 音声ファイルが入ったフォルダを選ぶと、使うページへまとめて割り付けます。 ファイル名にページ番号が入っているとき( P012.mp3・012.mp3・P012_voice.mp3、差し込みの P005a.mp3 など)は、番号で合わせます。ページと同じ数の音声があり、番号がずれているとき(ページが P003〜P017 で、音声が 001〜015 など)は、名前の順に、使うページの順へ1つずつ割り付けます。 数が合わないときは、音声が無いページ・どのページにも当たらない音声を、メモで知らせます。割り付けたあとも、一覧で1ページずつ直せます。 |
| 全再生にする | 自動で割り付けるときに、全ページを「全再生」にするかどうかです(既定ON)。 |
| 全部外す | ページ別の音声を、まとめて外します。 |
| 音量 | そのページの音声の音量です(0〜300%・既定100%)。 |
| 全再生 | ONなら、音声の長さに合わせて、そのページの見せる時間が自動で延びます(音のあとに0.25秒の間を置いて、めくります)。音は途中で切れません(最大120秒)。OFFなら、音は最大4秒まで鳴ります。 |
「全体で◯秒」と決めているときは、延びたぶんだけ、動画が長くなります。 めくりの効果音とは別の音で、両方入れると、重なって鳴ります。
5-6 ⚙ 出力
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| サイズ |
縦型 1080×1920(SNS):標準。TikTok・リール・ショート向け。 縦型 720×1280(軽い):作るのが速く、ファイルも小さくなります。 正方形 1080×1080/横型 1920×1080 |
| fps | 1秒あたりのコマ数です(既定 30)。小さくすると、作るのが速くなりますが、めくりの動きが少しカクつきます。 |
| 余白 | 縦型の画面にマンガを置くと、上下に余りが出ます。 ぼかし:そのページを拡大してぼかしたものを敷きます(SNSでよく見る形)。黒/白:無地で埋めます。 |
| スマホの枠 | スイッチをONにすると、スマホをイメージした枠の中に、動画を描きます。動画全体の大きさは、サイズの設定のままです(枠も含めて、1080×1920など)。枠はできるだけ細くしてあるので、中の画面は、1080×1920なら約 984×1704 です。OFFなら、これまでどおりです。 枠の外:スマホの枠の外側の色です。白/黒。 |
| 保存先 | 動画の保存場所とファイル名を、自分で決めたいときに使います。空欄なら、素材と同じ場所(PDFだけの場合は、PDFのある場所)に、pageflip_日時.mp4 という名前で保存します。 |
6プレビューの使いかた
画面の右側で、実際にできあがる見た目を、作る前に確認できます。 設定を変えると、プレビューも自動で更新されます。
| 部品 | 使い方 |
|---|---|
| サマリー(上) | 「約12秒」(できあがりの長さ)、枚数、1枚あたりの秒数、使うページの一覧が出ます。警告があれば、黄色い文字で出ます。 |
| めくりの選択 | 「P002 → P003」のように、どのページからどのページへのめくりを見るか、選びます。冒頭・ラストのカードとのめくり(例:タイトル → P001)も選べます。 |
| プレビュー画像 | めくりの途中の様子です。ズームや余白の設定も、反映されます。 |
| スライダー | 左端が「めくる前」、右端が「めくり終わり」です。動かして、途中の形を見られます。 |
| ▶ 再生 | めくりを、最初から動かして見せます。もう一度押す(■ 停止)と、止まります。 |
プレビューは、動きを軽くするため、実際の半分の大きさで作っています。 そのため、文字が小さい・粗く見えることがありますが、動画そのものは、指定したサイズで作られます。
7動画を作る
| ボタン | 説明 |
|---|---|
| 🎬 動画を作る | 動画の作成を始めます。作る前に、問題があれば案内して止めます(素材が無い、画像カードのファイルが無い、など)。警告があるときは、「このまま作りますか?」と確認します。 |
| ■ 中止 | 作成の途中で止めます。途中までの動画は、残りません(中途半端なファイルが残らないようにしています)。 |
| 📂 保存先を開く | 完成した動画のある場所を、Finderで開きます。完了後に押せるようになります。 |
作る時間の目安:1080×1920 で、1枚あたり約1秒です(126枚・1枚1秒の動画で、約2分)。 サイズを「720×1280」にすると、さらに速くなります。
「完了!」のあとは、動画を再生して、めくりの速さやBGMの長さを確認するのがおすすめです。 気になるところは、設定を変えて、もう一度作ってください(前の動画は、上書きされません)。
8使い方の例
A. 30秒の、SNS用の予告動画
- 素材:画像フォルダをON。「指定した枚数だけ」→
15枚 →「ランダム」(先頭ページは必ず入れる)。 - 長さ:「全体で
30秒」(30秒 ボタン)。 - カード:冒頭に作品のタイトル、ラストに「続きは…」を入れる。
- 音:BGMと、めくり効果音を選ぶ。
B. マンガと小説を、交互に見せる
- 素材:画像フォルダとPDFの、両方をON。
- 使うページ:「指定した枚数だけ」→
20枚 →「ランダム」(10枚ずつ交互に選ばれます)。 - 出力:余白を「黒」にすると、白い小説のページが引き締まって見えます。
C. ページをゆっくり読ませる
- 長さ:「1枚あたり」を
3秒以上にする。 - ズーム:小さめ(
2%前後)、または0にする。
小説のページは、動画にすると文字がかなり小さく見えます。1ページを読み切るには、数秒以上が必要です。
D. パラパラと、勢いよくめくる
- 長さ:「1枚あたり」を
0.4秒ほどにする。 - めくりの長さ:60%くらいまで上げる。ズームは
0にする。
E. スマホの画面のように見せたい
- 出力:「スマホの枠」のスイッチをONにします。動画全体の大きさは変わらず、枠の中で、ページがめくれます。枠の外の色は、白か黒を選びます。
F. セリフ入りの動画を作る(ページごとの音声を入れる)
- 音声を用意:ページごとに、セリフやナレーションを読み上げた音声ファイル(mp3・wav など)を用意します。フォルダに、ページ画像と同じ数だけ入れておくと、いちばん楽です。
- 素材:使うページを選びます。
- 音:「ページ別の音声」の 📂 フォルダの音声を自動で割り付け… を押して、音声のフォルダを選びます(ファイル名のページ番号か、名前の順で、ページに割り付けられます)。「全再生にする」はONのままにします。
- 確かめる:一覧で、おかしいページがないか見ます。右側の長さが、音声のぶん延びていれば成功です。
9困ったとき
| 症状・表示 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 「素材(画像フォルダかPDF)を選んでください」 | 素材のスイッチがOFF、またはパスが空です。 | 📁 素材タブで、どちらかのスイッチをONにして、フォルダかPDFを選びます。 |
| フォルダを選んでも、「◯枚の画像が見つかりました」(緑の文字)が出ない | フォルダの中に、P001.jpg のような名前の画像がありません。 |
ファイル名が「P」+数字であることを確認します。debug_ などの作業用の画像は、対象外です。 |
| 「1枚 0.12秒は、速すぎて読めません」 | ページ数に対して、全体の秒数が短すぎます。 | 枚数を減らすか、「全体で ◯ 秒」を長くします。 |
| 「少ない方(12枚)に合わせて選びます」 | 画像とPDFの両方で「全部」を選んだため、少ない方に合わせています(異常ではありません)。 | 枚数を変えたいときは、「指定した枚数だけ」を選びます。 |
| 「このフォントでは「続」を表示できません」 | 選んだフォントに、その文字が入っていません。 | 🅰 文字タブで、フォントを「標準」など、別のものに変えます。 |
| 「PDFを開けません」 | PDFが壊れているか、PDFではないファイルです。 | 別のPDFを選ぶか、もとのファイルを確認します。 |
| 起動時に「パスワードが間違っています」 | その月のパスワードと一致しません(月の最初の5日間は、先月のパスワードも使えます)。 | 配布元から受け取った、今月のパスワードを確認して入れ直します。 |
| 起動時に「通信エラー ライセンスの確認に失敗しました」 | 今が何月かを、インターネットで確認できませんでした。 | インターネットにつないでから、もう一度開きます。 |
| 「ffmpeg が見つかりません」 | 動画を作る部品(ffmpeg)が入っていません。 | 実行ファイル版は、同梱のはずです。ソースから起動しているときは、ターミナルで brew install ffmpeg を実行します。 |
| 縦書きが選べない (「縦書きの部品が見つかりません」) |
縦書きに使うライブラリ(scipy)が入っていません。 | pip install -r requirements.txt を実行します。入るまでは、横書きになります。 |
| めくりが、紙が丸まらず「ドア」のようになる | OpenCV が入っていません。 | pip install opencv-python-headless を実行します。 |
| 効果音が鳴らない | 「ページめくり効果」がOFF/音量が0/素材が無音、のどれかです。 | ⏱ 長さ・動きタブのスイッチと、🔊 音タブの音量を確認します。 |
| 作るのに時間がかかる | ページ数が多い、サイズが大きい、などです。 | ⚙ 出力タブで、サイズを「720×1280」に、fpsを 24 に下げてみます。 |
| プレビューが小さい | 窓の高さが低く、警告の文などで場所を取っています。 | 窓を縦に大きくします。警告があれば、その対処をします。 |
| ボタンが押せない(暗い) | 動画を作っている途中です。 | 「完了!」と出るまで待つか、■ 中止 を押します。 |
10コマンドから使う(上級者向け)
画面を使わずに、ターミナルから動画を作ることもできます。同じ処理を使うので、画面と同じ動画になります。 たくさんの動画を、続けて作りたいときに便利です。
# 画像フォルダから、ランダムに30枚を選び、全体で60秒の動画を作る
python3 page_flip_video.py ~/Manga/Manga_Sample \
--count 30 --random --seed 1 --total 60
# マンガと小説(PDF)を、6枚ずつ交互に
python3 page_flip_video.py ~/Manga/Manga_Sample --pdf ~/Novel/サンプル小説.pdf \
--count 12 --random
# タイトル・ラストのカード、BGM、効果音つき
python3 page_flip_video.py ~/Manga/Manga_Sample \
--intro "はるかぜの坂道\n第1話" --outro "続きは\nプロフィールから" --card-vertical \
--bgm ~/Music/BGM_サンプル.mp3 --sfx ~/Sounds/紙をめくる音.wav
| 指定 | 意味 |
|---|---|
フォルダ/--pdf ファイル | 素材。両方指定すると、交互に選びます。 |
--count N/--random/--start N/--seed N/--no-keep-first | 使うページ(枚数・ランダム・開始ページ・乱数の種・先頭ページを必ず入れない) |
--sec 秒/--total 秒 | 1枚あたりの秒数/全体の秒数 |
--no-flip/--style door/--ltr/--ratio 0.4/--human 1 | めくりなし/ドア方式/左開き/めくりの割合/人らしさ |
--zoom % | 静止中の拡大(0でなし) |
--intro 文字/--outro 文字/--intro-image/--outro-image | 冒頭・ラストのカード(文字は \n で改行。画像を指定すると、文字は使いません) |
--card-style/--card-font/--card-size/--card-vertical | カードの背景色(black・navy・white)/フォントファイル/大きさ(%)/縦書き |
--size 1080x1920/--fps 30/--bg blur | サイズ/fps/余白(blur・black・white) |
--phone/--phone-bg white|black | スマホの枠の中に動画を描く(動画全体の大きさは変わらない)/枠の外の色 |
--bgm/--volume/--fade/--sfx/--sfx-volume | BGM・音量・フェードアウト/効果音・音量 |
--out ファイル | 保存先(省略すると、素材と同じ場所) |
11補足
ファイルの構成
| ファイル | 役割 |
|---|---|
page_flip_gui.py | 画面(起動するのは、これです) |
page_flip_video.py | ページの選び方・時間の計算・動画の書き出し・音の合成(コマンドからも使えます) |
page_flip_engine.py | めくりの1コマを計算する部分 |
page_flip_theme.py | 画面の見た目(配色・スイッチ・スライダー) |
page_flip_auth.py/member_auth.py | パスワード認証(会員プラン別の月次パスワードは member_auth.py) |
page_flip_selftest.py | 実行ファイル版の動作確認用(--selftest で、ダミー素材の短い動画を1本作って確かめます) |
PageFlip_mac.spec/package-pageflip-mac.command | 実行ファイル版(.app)を作るための設定と、配布用のzipにまとめる手順 |
page_flip_gui.json | 前回の設定の記録(自動で作られます。保存先以外の設定を覚えています) |
fonts/GenEiAntiqueNv6-M.ttf | 同梱のフォント「源暎アンチック」(カードの標準のフォント) |
できないこと・今後の課題
- Windowsでの動作は、まだ確認していません。
- 実行ファイル版は、Mac(Apple Silicon)用だけです。Windows用は、まだありません。
- 同梱のffmpegは、GPLライセンスのビルドです。ライセンス文は、同じフォルダの「ライセンス表記」にあります。
- 音楽のテンポに合わせて、めくる間隔をそろえる機能は、ありません。
- 特定のページだけを長く見せる機能は、ありません(1枚あたりの秒数は、すべてのページで同じです)。
ご不明な点や、うまく動かない場合は、表示された文言と、そのときの設定を、そのままお知らせください。